耳の形について
佐藤弓生 sato yumio
297
作者が現実あるいは生活を描かない詩歌はめずらしくない が 作者の現実あるいは生活をまったく反映しない...
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296
意味の通じる言語をしゃべる人たち、商品が親しげにかがやく通り、機敏なウエイター、うつくしくきよらかな...
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295
「安全神話」はレトリックではなく文字通り信仰のひとつだった。 たとえばこのような信仰。 ・人は神につ...
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294
表現者の最終目標は、表現ではなく、媒介行為ではないか。 人と、人をとりまくものもの・ことごととの間に...
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293
死者のためになにかすることはできない。死者は有償の行為をもとめないだろう。 生きている人に対して有効...
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292
大衆嫌いという大衆性
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291
詩は 役に立たないことがらの役に立つ
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290
わたくしはいつも銀河の心臓部ではなく腕のほそくほどけつづけるあたりをあやうくめぐっており、はみだしは...
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289
自分の気持ちだけが 自分の気持ちなのではない 巻貝のしづけく歩む森に入りただひとりなる合唱をせり/水...
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288
類型を生きることのいさぎよさを思う。
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287
魔法とは。人の心に変化をもたらすもの
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286
ていねいにしゃべろう 大きく書こう
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285
知ることは一方通行路を行くこと 死を見すごしたり忘れたりしながらも いちど刻まれた事実、記憶、秘密を...
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284
やすやすと人と誤りへ導くには、人の怒りを利用すればよい。 だからあなたは、あなたの怒りを利用されない...
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283
ランク付けすることをいちど覚えてしまうと、ランク付けの無意味さを学びなおすのに時間がかかる。上から見...
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282
アヴァンギャルドは何らかの保守性、保証、保身を前提にしていなくては成立しない。 型を極限まで変形する...
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281
object あるいは 他者について 目的語という、さびしく、きびしい用法をいつ覚えたのだろう。 目...
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280
ある仮定について 代表者になるべき職業と、なるべきでない職業がある。 たとえば、施政者は前者(市長は...
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279
自分語りをしないのは謙虚だからではなく、自己評価が低いからだ。語るべき自己は遠い。それほどに自分のプ...
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278
ある考え方について 転生という考え方は 複数の生を生きられるようにするための知恵 今回(この世)では...
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277
リフレインが時間を止めるのではない。逆である。リフレインがなければ時間は生まれない。うたは時間。宇宙...
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276
「女」、 歴史に参与しない者の名前。 「女」は空想世界で、小さな女にも老いた女にも、あらゆる男にも、...
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275
欠番と欠伸 は 似ている? 無為の充填によって
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274
恨みやすい人がいて、恨まれやすい人がいる。たぶん後者のほうが魅力的だ。愛されやすい人ということなのだ...
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273
混沌より秩序に興味がある。 混沌のなかからときおり結晶し、規則性を帯びて直立する、秩序。 ところが人...
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272
妄想に貴賎なし
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271
毒より棘。甘い毒なんか要らない。優しい棘を育てること。
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270
彼に教える者はいなかったのか? 凶悪であること以外のやりかたを?
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269
瀕死の白鳥のなんといきいきと踊ることだろう! (ダンサーによっては「ちょっと寝ます…」くらいの演技に...
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268
怒りは散文の道を通ってやってくる、ならば、そのまま散文の道をゆかせなさい。散文で訴えなさい。私は怒り...
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267
感情のムダはなかなか省けない。その一方で、省くべきでない部分ばかり省いているかもしれない。贅肉と筋肉...
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266
死ぬとはすべてをなくすこと、で、なければ、 もしかして、 体のない生をはじめること、だろうか。 生き...
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265
女の子は、忘れられてこそ、女の子である。 見守られているうちは、大人の庇護や賛辞や好奇心に補われるせ...
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264
表現者はみな、しもべであるべきではないか。 誰の、かはよくわからない。創作の神様かもしれないし、極私...
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263
ある本を読んで、興味深かったことを伝えようとするのだが、うまくしゃべれない。 その本の登場人物は、外...
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262
嗤う人にも理由はあるし嗤われる人にも原因はある。 誉められたもんじゃないというのは、前者だけではある...
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261
誤解されないため、または誤解を解くために半生を費やすことになる人もいる。 誤解は最大の悲しみ苦しみ、...
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260
自分をぶつけるなんて嫌だ。 それより、自分に投げて寄越された好球を、別の方向、他の人に送りたいと思う...
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259
このようにして私のヒルコ、アハシマ、 歌われそこなった子どもたち。 あそべ、ねむれ、 生きていなさい...
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258
「知的障害女性を自爆テロに利用」というヘッドラインを見ながら、その痛ましさ胸の悪さを民族性や宗教のせ...
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257
愛情より常識を役立てたほうがよい場合もあるだろう。 愛せないとき、 愛せなくて苦しいとき、 状況の悪...
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256
比喩、ことばによる世界への祝福(時として呪詛)。 すこし化粧をほどこしたり、変装させたり、あるいは古...
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255
寛容さについて考えるとき、はじめて、おとなになりたいと思った。 こどもは他の誰をも恕すということをま...
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254
(なおも溶けのこる悩み) 金持ちになれば解決する貧困なら 恋人ができれば解決する孤独なら 敵が罰され...
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253
心臓がふくらむような感動と 心臓がグシャッと握りつぶされるような感動と
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252
ときとして、 てのひらの上で溶けるあわゆきあるいは舌の上で溶ける砂糖菓子、 鮮明すぎる白昼夢、 かた...
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251
沖合を左から、右へ、タンカーが横切って進むのを見ている。 私はだんだん天動説論者になる。 恋心のよう...
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250
幸せへの道。 自分の、だれより自分に対する説明能力の向上。
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249
娼婦が信仰に目覚めて心をあらためる――そんな古風な物語をきいて、現在、信仰が1ステージ上の生活あるい...
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248
誰かの、あるいは轢かれた猫、堕ちた鳥その他のご冥福なんてほんとうは祈ったことはない。 あるとすれば意...
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