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音楽はときにとても不幸なものかもしれない。

チャイコフスキーの交響曲第5番、なんと悲痛な、と思う。作曲家本人は主題を〈完全なる諦念〉としていたそうだが、諦念はかけらも感じられない。人に生まれた不幸がひたすら華やいでいる。

輝かしさというものが、この音楽、この場を離れては、どこにも存在しないと知らされるのだ。