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214

悲鳴は不快だ。
悲鳴を好む人が少なからずいるのが解せない。
悲鳴を好む人は悲鳴に真実を聞き取るらしい。
つまり

「救いは、ない」

わたしは苦悩の表情が好きです、/それが本当のものだと知っているから――/人々は痙攣をいつわらない、/また烈しい苦痛を装うこともない――
(エミリ・ディキンスン、安藤一郎訳)

213

夜。自分を愛しぬく作業をつづける。
孤独を感じる。
支持者はいない。
支持者がほしくなる。
そんなふうに自分の書き物を自分に見せ、ひとに見せる。
自分の書き物は、ひとにとって……自分にとって、おもしろいのだろうか。おいしいだろうか。
……そんなふうに自分の書き物を自分に見せる。撒いても撒いても乾く打ち水と思いながら。
夜。愛の作業をつづける。

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