« 236 | トップページ | 238 »

237

完全な写実があるなら、それは、ある種の境地をいうのだろう。
いちどなにかを諦めた人、いちど心のどこかが壊死した人にだけ、できる業。

(だからたいていの場合、写しとられた対象よりも、写しとった表現は、やや膨らんでいるはず)

完全な写実を受容できない人は、いつまでも若々しく、比較的若くして死んでゆく。
写実に寄り添える人ほど、はじめから老成し、老いたまま永く永く生きる。おそらく。


(あなた、ちっとも諦めてないね)