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ある仮定について

代表者になるべき職業と、なるべきでない職業がある。
たとえば、施政者は前者(市長は市民を、社長は会社を代表して行動すべきである)、創作者は後者。
ありていにいえば、前者は公人、後者は私人。

後者には探偵タイプと怪盗タイプがいる。
追う者と負われる者、解釈する者と解釈される者。

(ここで、すべての創作者は『ルパン三世』の主要登場人物のだれかにあてはまる、ような気がしてきた。ルパン役のひとは稀少だろうけど、でもそれは創作者の「代表」では、けっしてない)

279

自分語りをしないのは謙虚だからではなく、自己評価が低いからだ。語るべき自己は遠い。それほどに自分のプライドは高い?

私に、ありあまるものなどなく
私の、欠けている部分によって
私の書くものは成りたっている

278

ある考え方について

転生という考え方は
複数の生を生きられるようにするための知恵

今回(この世)では幸せと縁がなかったけれど
次回は……

という考え方をもって人は生きのび
生きつづける

「生きつづけることが、その平凡さのために、かえりみられない状態」
を生きつづける
という持続の困難

を引きうけるため

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