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わたくしはいつも銀河の心臓部ではなく腕のほそくほどけつづけるあたりをあやうくめぐっており、はみだしはしないけれどみそっかすで、詩のことばも散文のことばもすこしはしゃべれるもののいずれも十全とはいえず、つまりは辺境の住人なのでした。
だからわたくしはとおくから星めぐりの歌を、
辺境の歌を、
辺境の歌をうたうばかりです。

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