浄土日和
『ゴシックハート』刊行は9月となりました。
目次を紹介します。
『ゴシックハート』高原英理
1 ゴシックの精神
1 ゴシックハート
2 ゴシックの歴史
3 現在のゴシック
2 人外【にんがい】
1 「人外」の心――中井英夫
2 フランケンシュタイン・モンスターの「人外」
3 吸血鬼の「人外」
3 怪奇と恐怖
1 怪奇への愛――『アッシャー家の崩壊』『血の末裔』
2 恐怖の探求――『IT』『新耳袋』『リング』
4 様式美
1 「ゴシック耽美主義」の文学理論――三島由紀夫、澁澤龍彦
2 映像と画像のゴシック耽美――建石修志、村上昴、ウィトキン、シジスモンディ
5 残酷
1 ゴシックな残酷さ――『責苦の庭』
2 江戸川乱歩の作法――『残虐への郷愁』
2 サドとその後裔――『悪徳の栄え』『マルドロールの歌』
6 身体
1 肉体という呪縛
2 サイボーグ的超越――『攻殻機動隊』『銃夢』
3 美貌という権力
4 選ばれなかった者の挑戦――『ヘルター・スケルター』
7 猟奇
1 人体への執着
2 身体欠損の物語――『芋虫』『ジョニーは戦場へ行った』『使い切った男』『蝿男』
3 死体を介した連帯
8 異形
1 醜さと不幸――『のろいの館』
2 醜さと悪――『みにくい悪魔』
3 姉妹の物語――『血』
9 両性具有
1 両性具有を望む精神
2 天使/小悪魔のゲーム――浅田彰
3 カストラートという性――『ポルポリーノ』
10 人形
1 ゴシック的人形の起源――ハンス・ベルメール
2 ゴシック・ドール――四谷シモン、三浦悦子
3 人形化願望――『O嬢の物語』『DOLL』
4 人形主義――マリオ・A、江戸川乱歩
11 廃墟と終末
1 廃墟を愛する心――レーンドルフ、フリードリヒ、グラック、稲垣足穂
2 世界の終わり――モンスー・デジデーリオ、澁澤龍彦
3 救済のない黙示録――『デビルマン』
4 あてのない世界改変――『新世紀エヴァンゲリオン』
5 グノーシス主義――中井英夫
12 幻想
1 過度の想像力と幻想文学
2 日本幻想文学の自覚――澁澤龍彦、中井英夫
3 ゴシック・シュルレアリスム――キャリントン、バロ
エピローグ ゴシックな記憶
| 固定リンク
最近のコメント