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デイ・アフター・デイ

高根沢紀子編『現代女性作家読本⑦ 多和田葉子』(鼎書房)が刊行された。
大分前に原稿を送ったもので、今回は『三人関係』について記しています。
最近の私のやり方は「外部事情は一切関知せず、この作品だけから私が想像しうる〈作者〉というフィクションを仮定した上で、その意図と欲望・願望を考える」ということね。

ところで私は、「死ぬのではない、死を生きるのだ」とかいうように、実質的な意味を成立させない寝言みたいな批評が大嫌いだが、同時に、実際の作者の経歴や作品外の事実報告をそのままナイーブに作品の解釈の前提とする無自覚と無恥も強く嫌う。
かといって、どう見ても「作者の意図」らしいものが見える作品もあり、そういう場合、メタレヴェルでの方向性を作品に書かれている内容だけから考える、という批評の方法が私には面白い。

先ごろ書いてミネルヴァ書房へ送った川端康成の『みづうみ』の解説もこの態度だった。
以前「ユリイカ」に掲載された三島由紀夫の『豊饒の海』についての記述からこのやり方は始まっている。

こういうやり方が有効なものと有効でないものがあると思うが、機会があれば何度でも用いたい。
私はそんな、条件付きでの(つまりあるルールを固く重んじての)詮索のようなことが好きなのだなと思う。

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