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わんこそば

そろそろ「早稲田文学」08が配布され始めているようですね。
今回の「リテラリー・ゴシック」は一話完結せず次回に続くものですが
これについてはしばらく何もコメントしないでおくこととします。

詩人なら詩壇、歌人なら歌壇、俳人なら俳壇、そして純文作家なら文芸誌
ミステリーにもSFにもそれぞれの世界があるし
また思想的な区分なら左翼とか保守とかフェミニズムとかネオリベとか
というわけでそれぞれ確実にアイデンティファイできる分野がある人はいいんですが
私には本当に十分に手足を伸ばせる居場所というのがなかった。
「幻想文学」誌に書いていたころも、幻想文学、というジャンルならよかったのだが、実のところ「幻想文学」は、ミステリーやSFのようにそれとして自立し内部者を保護し無理解な外部に自己主張し、団結の根拠となるジャンルとは言えなかった。
それで、ヨーロッパ型の幻想文学と三島的な耽美純文学、乱歩的なミステリー・ホラー、澁澤的な綺譚、中井的な現体制へのなんかヤな感じ、といったのを全部一緒にした上、カトリック的様式への嗜好という文脈で「ゴシック」と呼んでみたらこれが一番居心地がよかった。

ので今は「ゴシック」という、自分で勝手に決めた分野の人のつもりでいます。

近く『ゴシックハート』以後の思考をまとめることができそうなので改めてアイデンティティを考えてみたところ。

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ニーベルングの指環

タルホ的年末新年

しばらく前、東雅夫さんがご自身の「幻妖ブックブログ」で、稲垣足穂についての原稿が近く締め切り、と書いておられましたが、これと同じ依頼原稿を私も書きました。
平凡社のコロナブックスというビジュアルの多いシリーズものの新刊で、最近紹介した『澁澤龍彦の古寺巡礼』というのがこれ。
以前あった「太陽」誌での「稲垣足穂の世界」特集に増補、再編集して単行本とするとのことで、東さんは「物の怪」というテーマだそう。
「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」を中心に「稲生物怪録」との関係とかそういうことなんだろうなー
私は「童話」というテーマになりました。
後で確認のさい、「鉱物」でもよかったのだそうですが、初めに言われた「童話」で立てたプランができていたので変更しないことにした。

というわけで年末から正月はできるだけ足穂を読んでいたわけです。
いいでしょ。
それにしても足穂は何度読んでもとりとめがなくてすぐ忘れる。
で、やっぱり懐かしい。

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クアトロ・スタジオーニ

学位論文あります

『少女領域』刊行後、これが修士論文に相当と認められたので
東京工業大学大学院博士後期課程に3年間在籍して学位を取得した。
「博士(学術)」というのがそれ。いちおうドクターなのであります。
そのときの論文がネット上に全文公開されている。
この内容をもとにして『無垢の力―〈少年〉表象文学論』が刊行されました。
ただ最後の一章分にあたるところが刊本には収録されていません。
また明治以来の少年愛文学史を辿った部分も現行の本には大半が省略されています。
飽くまでも学位論文なので形式的で読みづらいところもあります。
が、もし興味おありの方は以下をごらんいただければいつでも読むことができます。

http://tdl.libra.titech.ac.jp/cgi-bin/z3950/gakui_detail_disp.cgi?G_ID=GI000000009731

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