« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

原子力潜水艦シービュー号

吉行淳之介の言動を記した遠藤周作のエッセイだったと思うのだが、吉行は、許しがたく痛い過去の失敗をたまたま思い出してしまい、煩悶する自分の様子を「キャッと叫んでろくろ首になる」と表現していたという。

キャッと叫んでろくろ首

わかるっす。

さすがだな、吉行淳之介。

| | トラックバック (0)

崇高と美の観念の起原

上はエドマンド・バークの論文

今年度も武蔵野大学で教えますが、ひとこま分増えて、その前期は江戸川乱歩の中・短篇、後期は『少女領域』をテキストとすることになった。

前期に用いる乱歩の本は角川ホラー文庫の『鏡地獄』。
怪奇幻想ものだけを集めてある中・短編集なので採用した。
目次は「人間椅子」「鏡地獄」「人でなしの恋」「芋虫」「白昼夢」「踊る一寸法師」「パノラマ島奇談」「陰獣」
これに「押絵と旅する男」「目羅博士」「虫」「火星の運河」なんてのを加えるとかなり完全なのだがここらは他の短篇集に収録なので残念。
ともかく本格ではなく変格だけを読んでゆく予定(って早稲田大学のときとおんなじなんだけど)。

| | トラックバック (0)

サンディエゴ・ライトフット・スー

平凡社コロナ・ブックスの『稲垣足穂の世界 タルホスコープ』
既に書店に並んでいますね。
貴重な画像・写真とともに足穂に関する42項目が書かれた素敵な本。
これらの文章はかつて「別冊太陽 稲垣足穂の世界」として出ていたものを編集し直し、さらに今回いくつか新たに追加した結果の42項目なので、執筆者の中には今ではお亡くなりになった方も含まれます。
その絢爛たる書き手にまじり、私も「童話」という項を寄稿しました。
よく書けたつもりですが、一箇所だけ残念な点あり。
足穂はときおりサン=テグジュペリを推奨していたので、『星の王子さま』も気に入っていたのかと考え、これも童話の理想のひとつとしていたのだろう、といった一節を加えていますが、実際にはこの作についてはあまり評価してなかったとのこと。ここで訂正します。
それ以外は、足穂が宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』を絶賛していたことも含め、間違ったことは書いてないはず。
ともかく見てよし読んでよしの綺麗で懐かしい本です。よろしくね。

| | トラックバック (0)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »