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轟天号

大日本妖怪小説『神野悪五郎只今退散仕る』、今年7月中旬に刊行の予定となりました。毎日新聞社から。
「仕る」のところはやや考えましたが、やはり「つかまつる」で統一の方向です。

で、そのカバー装画を宇野亜喜良さんに描いてもらえることになった。

もう宇野亜喜良・画っていうだけで成功だ。

歌人で作家でもある東直子さんから、以前、「高原さんは装丁運がいいですね」と言われた。
そのとおりと思う。
『少女領域』樋上公実子氏装画・柳川貴代氏装丁に始まり
『無垢の力』『ゴシックハート』はミルキィ・イソベ氏装丁。
『ゴシックスピリット』もミルキィさんに依頼する予定とのこと。
『闇の司』のヨコタカツミ氏装画・野津明子氏装丁、も思い切り怖くてよかった。
いずれも内容のいいところを強調してくれている。

そこへ宇野亜喜良さんですよ。
60年代を知っている人ならもちろんだが、70年代のこの人の仕事で私が忘れられないのは、新書館から出ていた「フォア・レディース」というソフトカバー変型判のシリーズだ。
ここには寺山修司の少女詩集や立原えりかの童話といったのが入っていて、その表紙と挿絵を多く宇野氏が描いておられた。
絵のよさで何冊も買った。
その後80年代になり90年代以後になって、絵の手法は変化もしたが、一見して宇野亜喜良とわかる画風は変わらず、そして今も最先端最高のイラストレーター。
この人の絵で本が出せるとは思わなかった。

という手放しの喜びです。
近く絵を見せてもらう予定。たのしみ。

と、ある場所で記した後の続報が以下

見た!!!!!
宇野亜喜良さんの画はやっぱり最高。
いつもながらシャープで女の子がグッド。
妖怪さんもなんかダンディ。
『神野悪五郎只今退散仕る』は宇野さんのお気に入っていただけたとのことでした(有頂天)

『神野悪五郎只今退散仕る(しんのあくごろうただいまたいさんつかまつる)』という題名は、稲垣足穂の『山ン本五郎左衛門只今退散仕る』と対になることを意識したもので、ご存知『稲生物怪録』をその創作のきっかけとしたもの。
ただ、基本的には『稲生物怪録』を書き写すことに徹した足穂と異なり、私の場合はそうした背景も含めた新たなフィクションになっていて、大げさに言えば『聖書』に記された洗礼者ヨハネやヘロデ王の名をもとにオスカー・ワイルドが自由に『サロメ』を書いた、というような関係です。
とはいえ、妖怪てんこ盛りなのは変わらない。
それと、二人の姉妹が主人公なので『少女領域』の著者であることがわかるところもあるはず、とは思うけど、どうだろう。
どちらかといえばヤングアダルト的な方向を考えています。

7月以後には、東雅夫さんと、またこれをめぐるトークショーありかも。

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