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麗々しく

平凡社刊『月光果樹園』、来週月曜日くらいから店頭に並ぶ予定です。

麗々しいです。私の本としてはこれまでにない感じの装丁で、でもやはりミルキィ・テイストです。
最近、たまたま「人としての華のあるなし」といったことを友人と話す機会がありましたが、当の「人」はともかく、今回の自著は華ありまくりでした。
そのままだと小説の本に見えるので「美味なる幻想文学案内」と小さくついています。

最初の二章分は確かにある程度案内かな。その後は「奥義」ね。

ちょうど現在、神奈川近代文学館で「澁澤龍彦回顧展」開催中ですね。さきごろようやく行くことができましたが、今回の自著の言及対象とした方々の記録も多く、そのサブタイトルどおり「ここちよいサロン」が想像されたものでした。そんな時間場所にまたも憧憬。

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凛々しかれ

 たいした栄養はありません。でもおいしいです。
 もしお召し上がりになりたければ、月光の降るような満月の夜、おいでください。あるときから閉ざされたままとなっている門は今も開けられませんが、高く張り巡らされた囲いの脇の、秘密の破れ目をお教えしましょう。

「月光果樹園園丁から」

塚本邦雄の最初の散文集は『悦楽園園丁辞典』だったかと思うが、そこのところの題だけちょと真似てみたりしました。

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冷厳たり

既に発表した評論として、今月刊行される『月光果樹園』収録作の他には、三島由紀夫と江戸川乱歩に関する群像新人賞優秀作とそこから続く両者をめぐる批評とでいつの日か一冊にしたいものがある。
また、単行本化されていない批評的随筆のようなものが約一冊分、文芸に限らない批評的文章が約一冊分ある。これまで公刊された四冊の評論集以外には、『月光果樹園』を含めたこのさらに四冊分相当が今のところ私の評論のほぼすべてである。
評論家を名乗ることでもたらされる圧力には今も違和感があるのだが、ともかく「評論」の名を借りて行なうこうした思い巡りはとても楽しかった。

ところで穂村弘さんの歌論集『短歌の友人』がこのたび伊藤整文学賞を受賞した。
お祝い申しあげます。こういうのは「愛される評論」じゃなかろうかと思う次第です。

(覚書)

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急くことなかれ

現在私が非常勤講師を務めている武蔵野大学での受け持ち科目について、問い合わせがありましたのでここでお知らせいたします。
今年前期は創作基礎Aという科目と文芸創作演習1Aという科目を受け持っています。
いずれも月曜日、創作基礎Aは13:00~14:30、文芸創作演習1Aは14:40~16:10に、武蔵野大学1号館校舎3階の1310という教室で行われます。
創作基礎Aは1年生向けで、『ゴシックハート』に記したような内容について主に講義します。
文芸創作演習1Aは江戸川乱歩の主要短篇を読みながら創作指導を行うもので、角川ホラー文庫の『鏡地獄』をテキストとしています。

既に第3週まで終わってしまいましたが、ここまではほぼイントロダクションでした。
以後の予定を以下に記します。

創作基礎A 5/12 モダニズムとシュルレアリスム
        5/19 終末思想とグノーシス主義
        5/26 身体の表象と憧憬の理論
        6/2  江戸川乱歩と稲垣足穂の都市文学
        6/9  三島由紀夫と昭和ロマン主義
        6/16 澁澤龍彦と中井英夫の「異端」文学
        6/23 幻想文学の現状
        以後   生徒提出作品の鑑賞

文芸創作演習1A 5/12 「人間椅子」
            5/19 「鏡地獄」
            5/26 「パノラマ島奇談」
            6/2  「芋虫」
            6/9  「陰獣」
            6/16 「人でなしの恋」
            6/23 「白昼夢」「踊る一寸法師」
            以後   生徒提出作品の鑑賞

外部の方も受講できますが、そのさいはしかるべき手続きを取り、受講料を支払ってください、と、ひとまず私の立場からは言わざるを得ません。

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