先々月くらいから池袋西武の書店リブロが大規模模様替えをしていて今月ほぼ完成したらしい。
ここしばらくあまり出られず、久しぶりに行ってみたら、新刊文芸書のスペースの入り口から少し入った右手あたりにある大きな柱の一面を使って
「ガーリーブキッシュライフ
~読まず嫌いのあなたにすすめる文学の世界」
という棚ができていた。
これはその句にあるように、千野帽子さんの新刊『読まず嫌い。』を中心にした企画らしく、同じく千野さんの『文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。』『文學少女の友』『世界小娘文學全集……文藝ガーリッシュ舶来編』が一挙に置いてあるのだが、それとともに浅生ハルミンさんの『ハルミンの読書クラブ』『猫座の女の生活と意見』、近代ナリコさんの『ナリコの読書クラブ』『本と女の子 おもいでの1960-70年代』、野崎歓さんの『こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内』といった、いわばお仲間的な本が上段の方に一緒にあり、中段からは「ガーリッシュ」な本ばかりセレクトして置いてある。
ラインナップは、記憶(メモした)する限り(その後多少入れ替わりあるかも)で
森茉莉『甘い蜜の部屋』 尾崎翠『第七官界彷徨』
吉屋信子『花物語』 林芙美子『放浪記』
矢川澄子『兎と呼ばれた女』 早川茉莉編『エッセンス・オブ・久坂葉子』
藪禎子『野上彌生子』 市川慎子『おんな作家読本 明治生まれ編』
城夏子『また杏色の靴をはこう』 山川彌千枝『薔薇は生きてる』
倉橋由美子『酔郷譚』 須賀敦子『遠い朝の本たち』 山尾悠子『ラピスラズリ』
アナイス・ニン『人工の冬』 エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
トルーマン・カポーティ『テイファニーで朝食を』 エリザベス・ボウエン『愛の世界』『リトル・ガールズ』
太宰治『女生徒』 室生犀星『蜜のあわれ われはうたえどもやぶれかぶれ』
小川洋子『完璧な病室』『寡黙な死骸 みだらな弔い』『ミーナの行進』
とあって、一番下の右端、佐々木丸美『雪の断章』 の隣に
高原英理『神野悪五郎只今退散仕る』『少女領域』
でした。
この棚をご用意なさった店員様に心から感謝申しあげます。
すごーくいい選択です、というより、こんな素敵な本たちの中に二冊も、しかも『神野悪五郎』を入れてもらってうれしー。
そうです、これ、一見わかんないけどこの種の本でもあるんです。
なお、この棚がいつまで続くかわかりませんが、しばらくは本によっては数冊ずつ、表紙を見せて立ててあるので、既に新刊でない本でも、何冊かの中から選んで買うということができますね。
まだお持ちでなく、できるだけ綺麗なの購入ご希望の方は今がチャンス。
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