春過ぎて夏来にKERAは黒妙の
来月の「群像」3月号に小説「記憶の暮方(くれがた)」約230枚掲載します。
題名は林達夫の「歴史の暮方」を意識していますが密接な関係はありません。
一人の語り手が記憶と伝説と韻文にかかわる物語の由来と行方を辿るもので、先行する小説として考えるのは阿部昭の「桃」と丸谷才一の「横しぐれ」 。
全体的にはそうでないのですが、編集の方の勧めでラストをいくらか書き直した結果、ほんの少しだけいつもの怪奇幻想風味が加わりました。
もうひとつ、私は直接見ていませんが、講談社「群像」電子書籍プレ創刊号というのが現在、無料配信中だそうで、ここに「遍歩する二人」が掲載されています。ただし、iPhone・iPadをお持ちのかた限定のようです。
そこで来月2月の百日紅談話会は、ちょうどその月どちらも読める「遍歩する二人」と「記憶の暮方」について語ろうか、と考えていますが、場合によって「フリースタイル」にするかもしれません。
なお、佐藤弓生第三歌集『薄い街』について語る会、に出たかったけど曜日・時間が合わなくて残念だったという方複数おいででしたので、夏過ぎ頃もう一度、土曜日か日曜日の少し早い時間から第二回を行おうと思います。
前回ご出席の方もよろしければまたおいでください。
この件、近くなりましたらここでご案内いたします。
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