映画「告白」とか
随分時期が遅くなったが映画「告白」を見た。
実にすがすがしい。復讐とはこのようにすべきである。相手の一番痛いところにとどかないまま殺しても復讐にはならない。
また、「復讐はむなしい」とかいった心の真実を無視した説教に帰着する結末を私は嫌い、さらに、満身の知力によって復讐しようとした者が、ぎりぎりのところで阻まれるというよくあるミステリーの結末も嫌いである。
そうしたクソ面白くもない建前はこの映画には一切なく、いわば本音でできている。
原作も同じだそうで、やはり優れたものと思う。
おそらく、意表を突く展開だけが連続し、結果としてはその最も憎むべき者は殺されはしないに違いない。この種の連続どんでん返しものというのは往々にして途中の激変ばかりにストーリーの力が向いて、ひどくしょぼい結末になりやすい。
もしそうでなく、最も残酷に罰されるべき者が十分な罰を受ける結末なのであれば、お教えいただきたいところ。それなら見ます。
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