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調子に乗る・いい気になる

子供が他人というものを意識せず、自分の興味だけに心奪われて、社会性の欠けた迷惑行為を続けているのを見ると、大人は「この馬鹿者!」と叱りたくなる。
その延長のような気がするが、特に迷惑をかけられていなくとも、大人が自分だけいい気になってはしゃいでいる、調子に乗ってなにか浮かれた態度でい続けている、というのを見ると「もっと現実を見ろこの馬鹿者!」と言いたくなることもあるだろう。
そのとおりと思うのである。他人から見て、なにかイタい、勝手な上機嫌というのはある。そして多くの人は口に出さずとも、そういうのを見て「ああこいつ、外が見えてない、かっこわる」と思うものなのだろう。
ところで、なにかを作る、やり続ける、というとき、この種の子供めいた上機嫌はなかなか貴重で、そういう状態が続くことが必要なときもある。
成人としてはそれを他者に見られるのは恥辱である。
しかし、期待に浮かされたり、周囲の状況を自分に都合よく読み取って調子に乗ったり、というのが全然ないと、なにかの達成はなかなか難しいのではないだろうか。その上機嫌が案外予想外のよい結果を産むものなのだ。
それ自体よいものではないが、迷惑をかけられない他人の上機嫌には寛容でありたい。いつもいつも他者に冷や水を浴びせて喜ぶ、というのはそれも実は幼稚である。

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