「リテラリーゴシック」などというのは私がただ一人で始めたわけだから何の後ろ盾もなく何の応援も期待できないが、案外賛同してくださる方々がおいでで、まことにありがたく、御礼申し上げます。
一人で叫んでいても(それはそれで淋しくていいけどな)、何らかの形で現在の経済と業界的利得に接しない限り、意味は見出されまい。というわけで、ない知恵をしぼってみたわけですね。
というような殊勝らしい言い草は嘘です。というか後付けの理由です。
私は昔から「なんとかブックフェア」というやつが大好きで、しかもそこに一冊でも自分の本が並んでいたりすると、がはは嬉しいぜ。
というわけで、他の方のことは知らないが、自著の刊行以外に自分が一番やりたいののひとつがなんとかフェアなわけ。
というわけで『リテラリーゴシック・イン・ジャパン』刊行決定後かなり初期のころからこれ考えてたんだわ。
他の方は知らないが、こういうふうに自分の本が販売促進されるときっと嬉しいんじゃないかな、たとえ、「余計なことだ」とお考えの方があっても、ひとまず嫌がられはすまい。
といったところですかね。で提案してみたらご賛同いただけたというわけ。
リストの六、七割は私が考えましたが、参加作家の皆様にお尋ねした結果によるものもあります。
まず、現役の作家さんたちに、「もしご自身の著作でリテラリーゴシック的とお思いになるものがありましたら、お教えください」とお伝えした。
ご回答のあった方の著作をリストにあげ、ご回答のなかった方の推薦著作と、お亡くなりになった著者のそれとはすべて私が決めました。
その場合、宮沢賢治、泉鏡花、江戸川乱歩、三島由紀夫、澁澤龍彦、に関しては、ちくま文庫の『ちくま日本文学』からの一冊ずつをあげたので、ちくま文庫の比率が大きくなっています。
他に比率の大きいのは早川書房、東京創元社、講談社、国書刊行会、思潮社、といったところかな。飽くまでも結果的にですが。
ただ、書店さんの判断による取捨選択があるので、実情がどんなか私には把握できません。複数の場で行われる予定でもあるし。
で、どんな本が? それはもうご自身でご覧ください。
今はどこで行われているか、わかることがあればここにも記します。
ところで日が近づいたのでまたもう一度記しておこう。
2月23日(日曜日)18:00~
カフェ百日紅で『リテラリーゴシック・イン・ジャパン』読書会第二回目。
今回は第四章「幻想文学の領土から」収録作品について主に考えます。
なお、第三回目は3月30日(日)、第五章「文学的ゴシックの現在」について
第四回目は4月20日(日)、全章を振り返って・これからの展開
いずれも18:00~カフェ百日紅で。
入場無料・予約不要・ワンドリンクオーダーのみお願いします。
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