リヴィングデッド
アンデッド、ウォーキングデッド、リヴィングデッド、と呼ばれているけれども「ゾンビ」というのが一番よく通じるのか。
本来の「ゾンビ」はブードゥー教の呪術師が使う「操られ死体」で、勝手に人を襲うというものではないけれども、そんなことはもうわかった上で、わかりやすく「ゾンビ」と呼んでいるわけだが。
「ゾンビ」の題名で日本公開された映画がジョージ・A・ロメロ監督の「ドーン・オブ・ザ・デッド」で、これが大人気だったのでイタリアのルチオ・フルチ監督があからさまな亜流作品を作って、本国では「ゾンビ2」として公開されたというが、日本での公開題名が「サンゲリア」。
これは実に優れた命名で、「サング」はイタリア語で「血」、「~ェリア」と語尾につくのは「~の人」という意味だから「サンゲリア」は「血の人」という意味、と当時のパンフレットに記されていた。
「惨劇」を印象して名付けた、という説もあるが、上記を信じたい。
むろん、その映画自体がホラー映画として優れていたことが、「ゾンビ映画史」に残る理由だが。
実に怖くて暗くて残酷で、理想的なホラー映画だったと今も思う。このへんが80年代の初め(つづく)
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