1980年代をどう考えるか
1970年代がサブカル本格始動の時期だとしたら、1980年代はニューアカとポストモダンの時代、と言われることが多いだろうけれども、現在の様子から振り返ってより重要なのは、70年代に芽を蒔かれ、ある程度成長したサブカル(主にアニメ)が、ジャンルの勃興期によくあるように蔑視・差別された時期といえるところではないか。
クールな現代思想と都会的ファッションとノリのよさ等々の「美しい都市生活」を誇示していた(ただし多くは「あまりできないけど誇示したいと思っていた」)層から一斉に嘲笑・軽蔑され「ああはなりたくない」と言われたのが「オタク」だった。
しかし90年代になるとポストモダンと80年代シティカルチャーは流行として魅力を失い、過去と変わらない熱意で支持され続けたアニメとオタクカルチャーが初めて主導権を得た、といったところが私の見る文化的年代記だ。では80年代は(つづく)
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